入院まで1歳になる少し前から、カズはゼロゼロするようになった。夜、急に調子がわるくなり、咳をして吐くということが多くなった。 その頃から喘息ではないかと疑うようになっていたが、 近所の町医者には、まだ、今の段階では喘息様気管支炎で 喘息と判断するには早いとのコメントをもらっていた。 しかし、あまりに調子が悪くなることが多く、喘息の専門医と言われる (やっぱり町医者だったけど)病院に何件か診てもらったが、 どの病院も近くの町医者だったせいか、また「最初の病院で喘息と判断できないと言われた」言ったせいか、どこの病院も「最初の病院のM先生は 喘息の専門医だから、間違いない」とのコメントで なんとなく、安心していた。 しかし、暫くしても状況はよくならず、何度か夜間救急外来にかかるようになった。 その日は、カズは39℃の熱を出していた。昼間に近所の町医者に見てもらい、ゼロゼロしているとのことで病院で吸入をしてもらっていた。 風邪薬ももらっていたので、夜も様子を見ようということになっていた。 妻が風呂に入っている間、私がカズを見ていたのだが、 なにもないのに、ゲラゲラ笑い出した。様子がおかしいので 妻に風呂から上がってもらい、夜間救急外来に行く準備をし始めたところで いきなり、痙攣し始めた。 あわてて119番で救急車を呼んだ。後ろではカズが 「うううおおおおおー」 と叫んでいる。痙攣し始めて5分~10分ぐらいたっても収まっていなかった。 5分ほどして救急車が到着し、妻とカズはT協同病院へ。 私は後から車でついていった。 T協同病院の夜間救急外来で処置してもらい、その場で入院になった。 熱性痙攣だったが、30分ほど不定期に痙攣を継続していたとのことで 痙攣としてはあまり良くない状況とのこと。 また、それ以上に喘息の発作がひどいとのこと。 ここで処置してくれたのがY先生だった。 Y先生 「何でこんなになるまで放っておいたのですか?」 私達が今までどこの病院にいっても、喘息ではないと言われていたこと を言うと Y先生 「所詮、町医者でしょ。しっかり対処していかないと」 と言われた。これだけ書くと、傲慢な医者という印象があるが、 実際にはこの言葉で私達はすっきり納得した。 喘息ということであれば、悪くなった時に病院で吸入という段階から 次の段階の治療が可能なはずだった。 |